昨今のデジモノ界隈で最も話題を集める注目ポイントの1つが「新料金プラン」。業界最大手のNTTドコモはもちろん、auやソフトバンクを含めた大手通信事業者は、今月中旬から順次オンライン専用プランの提供を開始しています。最大の魅力は“低価格”で各ブランドに強み弱みが見え隠れする新展開ですけれども、実のところ私自身はオンライン専用プランへの変更予定は現時点ではないんですよね。そんなわけで、今回は私自身が現在契約しているNTTドコモの料金プラン『5Gギガホ』からオンライン専用プラン『ahamo<アハモ>』に変更しない理由を使用状況の面から綴ることに致します、はい♪

■過去記事:2021年02月05日投稿 ※現在利用中の機種はこちら(笑)



ahamo<アハモ>:NTTドコモの定額制オンライン専用通信プラン

昨今ではCMを見かけない日はないほど盛んに各媒体にて宣伝されている新料金プラン『ahamo』。これはNTTドコモが提供する通信料金プランの1つで、月額税込2970円5分間無料通話20GBのデータ通信が利用できるオンライン受付専用プランですね。特別な条件なく万人が“20GB×2970円”という価格恩恵を受けられることに加え、通信回線自体は国内最高品質とも謳われるNTTドコモの通信網を利用できる点で高い関心が寄せられており、今月26日より正式にサービス開始となりました、はい。

■参考:2021年03月28日閲覧


NTTドコモでは通常料金プランとして段階定額制『ギガライト』完全定額制『ギガホ』が提供済み。今回の『ahamo』の最大の優位点である“低価格”ですが、実は対他社だけでなく対標準プランに対しても有効です。具体的には『ギガライト』の最安料金は定期契約なしで月額3465円(〜1GB)で、月額770円の5分間無料通話オプションを含めたahamo仕様の料金総計は月額4235円(〜1GB/5分無料)。ゆえに『ahamo』の方が同じ条件下で約20倍のデータ量が使える上に料金は1265円安いというわけですよ、ええ。


IMG_0012
撮影:あおいのとり 2021年03月29日(Shot on 2020 Apple iPad Air 4th 256GB)
私自身のドコモ回線は計5回線!利用頻度低下で現在も削減中(笑)

そんな『ahamo』の登場に対して、私自身のモバイル環境は大部分の整理が終了したところ。具体的には増え過ぎた回線数を一気に5回線まで削減しており、今年5月にはさらにデータ回線を1つ削減して計4回線にて運用予定。このコロナ禍で外出頻度が大幅に低下したことに加え、経済的側面でも通信料金を圧縮してリソースを他分野に回したいですからね。

■〜現在のモバイル回線運用予定〜■

①主要回線:2020 iPhone 12 Pro Max 256GB
5Gギガホ+5分無料通話オプション

②仕事回線:2020 iPhone 12 mini 128GB
ギガライト(1GB前後)+5分無料通話オプション

③タブ回線:2019 iPad mini 5th 64GB
データプラス

④多用途回線:2020 iPhone 12 128GB
5Gギガホ


①主回線は言わずもがな…最も多用するプライベート回線ですね。一方、②仕事回線は業務連絡や就職活動など仕事関連の情報を集約して利用する回線で、データ量はあまり利用しないものの短時間の電話は多用しますね。③タブ回線は外出先でシームレスにタブレットを利用するためのデータ専用回線で、外出頻度が多いと5〜10GB程度、現在では約3〜5GB程度で推移しています。そして、最後の④多用途回線は臨機応変に使い方を変える回線。普段は『iPhone 12』のなかに入れていますが、ある時は5G対応ルーターに入れて仲間内でのWi-Fi環境構築に利用したりなど型破りな運用で、データ通信量も1GB程度の月もあれば50GBを超える月もあるという感じですかねぇ〜うん。

そんな私自身のモバイル環境ですけれども、実のところ現時点で『ahamo』に変更する予定はない。確かに料金面で有利になりますし、何より新しいモノ好きとしてはコソッと変更して楽しみたい感はある。ただ、それでも『ahamo』に変更することで利便性に劣る部分が個人的に大きな障害になると考えています。

“なぜ『ahamo』に変更しないのか”…具体的に掘り下げていきましょう♪


<ahamoに変えない理由>

①データ通信量20GBでは“足りない”〜主回線&多用途回線〜

 2021-03-27 22.07.44
参考引用:データ量 | My docomo | NTTドコモ…2021年03月27日引用/撮影:あおいのとり 2021年03月27日(Screenshot on 2020 Apple iPhone 12 Pro Max 256GB)

まず、最も根本的問題として“データ通信量が足りない”という点ですね。ahamoでは月20GBのデータ通信量が設定されており、規定通信量を超過する場合には「通信速度低下」または「550円/1GBの追加料金」が発生する。この点では「200円/日で1日データ容量無制限」を謳うauの提供するオンライン専用プラン『povo』の方に利がありますね。なお、月単位の余剰データ通信量は翌月に繰越すことはできません。

私の場合は主回線で月利用通信量が20GBを超える状況が常態化。況してや今後のコロナ禍の状況次第で旅行など外出が増えることを考慮すれば、通信量の先行きは右肩上がりに考えた方が良い。ゆえに価格に魅せられて『ahamo』に変えても、待ち受ける不可避の未来は「通信速度が制限されています」の表示…それを踏まえると、常日頃から恩恵を受ける利便性を犠牲にしてまで料金を下げたいとは思わないというわけです、はい。


②キャリア発行メールアドレスが利用できない〜主回線&仕事回線〜

NTTドコモと契約しているユーザーは、基本的に「@docomo.ne.jp」が付随するキャリア発行メールアドレス『ドコモメール』が利用可能です。そもそも現在はあまり利用されない方も多いですが、アプリ導入などの概念が希薄だった折り畳み式ケータイ(通称ガラケー)を利用していた方は馴染み深いモノ。そんなキャリア発行メールアドレスですが、今回の『ahamo』に変更した場合は利用することができないという注意点があるんですよ、ええ。

■参考:2021年03月28日閲覧


私の場合、意外にも主回線と仕事回線でキャリア発行メールアドレスを利用する機会が多い。例えば前者であれば宅配や各種登録用アドレスとして、後者では業務用予備連絡法として利用していますね。まぁ〜その辺りは別にフリーアドレスに変更すれば良いだけですけれども、大学などは既定のアドレスを変更する場合に変更届を業務課に提出しなければならず手間が掛かる。そして問題は恩師や上司などガラケー利用のみの方、そして過去の同期会など古い友人との連絡手段が失われること。これらは何気に数が多いためアドレス変更通知を出すだけでも一苦労ですし、何より相手側がメールアドレスの変更を含む連絡先の更新を実施していた場合、両者を繋ぐ代替連絡手段がない。ゆえに唯一の繋がりである連絡方法を絶つわけにはいかないという事情があるというわけです、はい。


③留守番電話&ワンナンバーサービスが利用不可〜主回線&仕事回線〜

こちらは前述②と関連する部分が多いですが、原則的にahamoでは低価格実現のためにキャリアサービスのサポートが非常に少ない。具体的には先程のドコモメールはもちろん、ドコモ電話帳、クラウド容量オプション、留守番電話サービスなど普段から無意識にドコモを利用している方にとってクリティカルになる可能性がある項目が廃止になる点については気をつける必要があるんですよ、ええ。

私自身で何気に困る廃止項目が「留守番電話」「ワンナンバーサービス」。前者は主に仕事回線で業務連絡系に利用することが高い頻度であり、後者は主回線で『Apple Watch Series 6』にて日常的に利用している状態ですね。

■参考:2021年03月28日閲覧


「留守番電話」はAndroid系スマートフォンであれば伝言メモなどアプリにて代替することが可能ですが、iPhoneでは代替方法が基本的にはない。私の場合も仕事回線は『iPhone 12 mini』ですから、キャリアサービスとしての留守番電話が廃止されると代替手段がなければ業務に支障をきたすおそれがある。

■参考:2021年03月28日閲覧


「ワンナンバーサービス」はApple Watch GPS+Cellular ModelとiPhoneの電話番号を共有化して単体運用を可能にするサービス。つまり、ahamoに変更することで廃止された場合はApple Watch単体では通信や通話が利用できない状態に陥るんですよね。まぁ〜基本的にiPhoneの圏内で運用すればそこまで大きな影響はありませんが、振り返ると意外にiPhoneが手元にない状態で買い物にいくケースも結構あったり…。

この2点はなかなか譲れない部分があり、結果的にahamoに変更することで不便になるのであれば据え置きが吉かなぁ〜という至極真っ当な結論に至るというわけです、はい。


④利用頻度の差を埋める『5Gギガホ プレミア』が始まる〜多用途回線〜

私自身の回線環境で最もコスパの悪い回線は「多用途回線」。何せ利用する際は50GBを超える月もあれば、全く使わずに1GB未満のこともある。仮に『5Gギガライト』で回線を維持した場合、いざ『5Gギガホ』へのプラン変更しても反映されるタイミングは翌月1日…急遽データ通信が必要になった場合には対応できない。ゆえに5Gギガホ契約で月額8415円…各種割引込みの月額6215円が掛かっていることを踏まえると、正直に言えば『ahamo』に変更した方が維持費は安くなるわけです。

そんなコスパの悪い回線の救世主とも言える存在が完全定額制『5Gギガホ プレミア』。これは『5Gギガホ』の後継プランで、月額7315円データ通信量無制限で利用できる完全定額制プランです。基本料金自体が『5Gギガホ』と比較して1100円値下げされていますが、最大の特徴はデータ利用量が3GB未満の場合は1650円割引されて月額5665円に抑えることができる点…いわゆるソフトバンクで提供されている“勝手に割引”の宣伝で有名な大容量プラン『メリハリプラン』と同じ仕組みですね、うん。

■参考:2021年03月29日閲覧


私の場合、『5Gギガホ プレミア』における各種割引込みの月額料金は通常時で5115円、そして3GB未満の利用時は月額3465円となります。現行の常時月額6215円と比較すれば明らかに維持費は抑えられますし、急遽データ使用量が増える事態が起きてもデータ量無制限で利用できる。何より『ahamo』の月額2970円と比較しても低利用時は差額495円とかなり近い維持費まで下げられる。多用途目的の回線には本当に最適なプランと言えますね、はい。


基本的に『ahamo』は魅力的!条件に適する方は変更すべし٩( 'ω' )و

はい!そんなわけで私自身が『ahamo』に変更しない理由を述べて参りました。こうして羅列すると「え?ahamoってそんなに良くないのかなぁ…汗」と不安に感じられる方もおられるかも知れませんが、あくまでコレは私自身の利用環境では…というお話。これらの理由に該当しないユーザーはもちろん、私のように複数の回線契約や端末運用をしない一般ユーザーにとって、『ahamo』という料金プランの選択肢は極めて有益的です、はい。

■参考:2021年03月29日閲覧


そもそもキャリアサービスの恩恵がほぼない『ahamo』を選択肢に入れられる方は、同様にキャリアサービスの恩恵がない代わりに低価格を実現できる他社のオンライン専用プラン『povo<ポヴォ>』『LINEMO<ラインモ>』も視野に入るはず。例えば『ahamo』は通話利用プランとして優れていますが、データ通信用途であれば1日通信無制限などカスタマイズができる『povo』に分がありますからね。各社の長所と短所を比較検討した上でご自身の利用環境に適したプランを選ぶことが大切です。安くてもストレスMAXじゃ意味ないよ(笑)



そんなわけで、今春話題の『ahamo』に関するお話でした。ちなみに現時点(29日18時00分)で『ahamo』へのMNP転入手続きが混雑により一時停止されています。やはり2000円台でNTTドコモの通信網が利用できる点は魅力的ですからね…しばらくは手続きの“おしくらまんじゅう”が続きそうですね…それでは♪